読書記録

読んだ本の感想まとめ。

辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?ワードハンティングの現場から

著者の言う通り、分類不能のノンフィクション。ちぃ散歩のようなぶらり紀行コンテンツを期待すると落胆するだろうし、表紙から格調高い随筆文を想像するのも違う。

読んでいると、著者の隣を歩いているような錯覚を起こす。

同じ都内なのに、電車でさくっと行き来できる距離感なのに、こうも特徴に違いがあるものかと感心した。

辞書を「引く」のではなく「読み物」として使うタイプの人なら、ワードハンティングは楽しいと思う。編纂者でない一般の人の視点があると思わぬ街言葉に出会えるかもしれないので、「ワードハンティングの会」でも立ち上げて参加者を募って、みんなで歩いたらいいんじゃないだろうか。